ART-SCHOOL

ART-SCHOOL(アートスクール)は、日本のロックバンド。所属レーベルはメンバーの木下が立ち上げたWarszawa-Label。略称は「アート」。メンバーは木下理樹(きのした りき)(Vo./Gt.)、戸高賢史(とだか まさふみ)(Gt.)。

wikipediaより引用

ART-SCHOOLがカバーしているアーティスト

曲名 アーティスト名 原曲収録CD カバー曲収録CD
It's a Motherfucker イールズ daisies of the galaxy/イールズ シャーロット.e.p./
ART-SCHOOL
About A Girl ニルヴァーナ BLEACH/Nirvana ALL APOLOGIES/ART-SCHOOL
ファウスト bloodthirsty butchers green on red/bloodthirsty butchers Yes,We Love butchers~Tribute to bloodthirsty butchers~Night Walking

About a Girl / Nirvana のカバー

ART-SCHOOLがカバーしたNirvanaの「About a Girl」

ART-SCHOOL トリビュートアルバム

Dreams Never End

曲名 アーティスト名 原曲収録CD
FADE TO BLACK ASIAN KUNG-FU GENERATION シャーロット.e.p./
ART-SCHOOL
MISS WORLD Age Factory MISS WORLD/ART-SCHOOL
ロリータ キルズ ミー cinema staff MEAN STREET/ART-SCHOOL
foolish DOPING PANDA シャーロット.e.p./
ART-SCHOOL
ミーンストリート People In The Box MEAN STREET/ART-SCHOOL
SKIRT リーガルリリー LOVEHATE/ART-SCHOOL
スカーレット indigo la End Missing/ART-SCHOOL
CRYSTAL ストレイテナー BABY ACID BABY/ART-SCHOOL
EVIL syrup16g LOVEHATE/ART-SCHOOL
BOY MEETS GIRL MONOEYES REQUIEM FOR INNOCENCE/ART-SCHOOL
Just Kids PEDRO Just Kids.ep/ART-SCHOOL
斜陽 LOSTAGE SONIC DEAD KIDS/ART-SCHOOL
ウィノナライダー アンドロイド Helsinki Lambda Club MISS WORLD/ART-SCHOOL
あと10秒で MO'SOME TONEBENDER あと10秒で/ART-SCHOOL
SWAN SONG The Novembers SWAN SONG/ART-SCHOOL

FACE TO BLACK / ASIAN KUNG-FU GENERATIONによるカバー

ASIAN KUNG-FU GENERATIONがカバーした「FADE TO BLACK」

ART-SCHOOL カバーの私評

ART-SCHOOLによる「About a Girl」のカバーは、Nirvanaのオリジナルが持つ繊細でポップな質感を尊重しつつ、自らの色を鮮やかに重ねた見事な解釈である。元々この楽曲は、Bleach(1989年)に収録されたカート・コバーンのメロディアスな初期作であり、「Bleach」の荒々しさから一転、ポップで切ない一面を見せる異彩の一曲である 。ART-SCHOOLはこの温かくも淡い感触を、バンド独自のギターの佇まいとヴォーカルの抑制の効いた表現力で再構成していた。原曲が持つ切なさと親しみやすさを損なわず、しかしこのバンドにしか出せない儚さと叙情性を付加している点に強く惹かれる。イントロからラストまで、ニュアンスの細やかさが音に宿っており、歌い上げるわけではなく、そっと語りかけるようなボーカルが心に残った。このカバーは、ただNirvanaに敬意を払った“真似”ではなく、新たな命を吹き込んだ“アート”として完成している。まるでオリジナルに新しい視点から光を当てるように、ART-SCHOOL流の『About a Girl』がそこにある。強く、静かに、心に響く。日本のリスナーにこそ響く英国グランジへのリスペクトと表現の融合といえる一曲であった。

またアジカンによる「FADE TO BLACK」のカバーは、原曲への深い敬意と彼ら自身の音楽性が絶妙に融合した仕上がりである。冒頭から「サイレン」を想起させるアレンジが鳴り響き、聴いた瞬間に心を掴まれた。演奏は鋭さと重厚さを兼ね備え、初期アジカンの荒々しい質感を思い出させながらも、今の円熟した表現力で再構築されている。ゴッチの声は切れ味を保ちつつも温かく響き、ART-SCHOOLへの愛情とリスペクトが鮮やかに伝わってくる。原曲を壊すことなく、むしろその世界観を丁寧にすくい取り、自分たちの音として昇華している点に感動した。懐かしさと新鮮さが同居し、「アジカンの曲」としても自然に受け止められる力強さがある。まさにトリビュートの理想形であり、両バンドの歴史と絆を感じさせる一曲である。

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