SCAFULL KING(スキャフルキング)は1990年に結成された日本のスカバンドである。メンバーはSYUTA-LOW "TGMX" TAGAMI(Vo./Trp.)、AKIRATT KURIMOTO(Trb./Cho.)、KENZI MASUBUCHI(Gt./Cho.)、TADAAKI "TDC" FUKUDA(Dr./Perc.)
wikipediaより引用
SCAFULL KINGがカバーしているアーティスト
曲名 | アーティスト名 | 原曲収録CD | カバー曲収録CD |
Yukari 'N' Bass | YUKARI FRESH | ![]() |
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Lyin’ Ass Bitch feat.木村カエラ | Fishbone | ![]() |
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NO SHAME | LOW IQ 01 | ![]() |
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SCAFULL KING トリビュートアルバム
GIFT (Tribute to SCAFULL KING)
曲名 | アーティスト名 | 原曲収録CD |
DOO WEE | BACK DROP BOMB | ![]() |
Brighten Up | BRAHMAN | ![]() |
WE ARE THE WORLD | CUBISMO GRAFICO Orchestra | ![]() |
Irish Farm | COMEBACK MY DAUGHTERS | ![]() |
SOUL TO SOUL | DOPING PANDA | ![]() |
FAR PLACE | Brown&THE FOUR BACKS | ![]() |
SAVE YOU LOVE | LEADERS OF THE PACK | ![]() |
NOTHING | LOW IQ 01 | ![]() |
WHISTLE | Oi SKALL MATES | ![]() |
NO TIME | riddim saunter | ![]() |
YOU WANNA DO | RUDE BONES | ![]() |
NO TIME | SPECIAL OTHERS | ![]() |
COSTELLO | TROPICAL GORILLA | ![]() |
LUNCH IN THE JAIL | YOUR SONG IS GOOD | ![]() |
IRISH FARM / COMEBACK MY DAUGHTERSによるカバー
SCAFULL KING カバーの私評
Yukari ’N’ Bass(YUKARI FRESH)
オリジナルが持つおしゃれで軽快な空気感に、SCAFULL KING流のブラスセクションとリズムの厚みを加えたことで、よりダンサブルで高揚感のある仕上がりになっている。原曲のポップさを壊さず、むしろ「外遊び」的な広がりを感じさせるのは彼らならではであり、カバーというよりセッションに近い印象すらある。
Lyin’ Ass Bitch(Fishbone) feat. 木村カエラ
FishboneはSCAFULL KINGの音楽的背景に大きく影響を与えたバンドの一つであり、その代表曲のカバーはある種の「原点回帰」ともいえる。ホーンアレンジは本家の混沌さに忠実でありながら、日本的なタイトさを持ち込み、さらに木村カエラのヴォーカルが加わることで強烈な化学反応が起きている。攻撃的でファンキー、なおかつ遊び心に溢れた傑作カバーだ。
NO SHAME(LOW IQ 01)
こちらは通常入手できない購入特典音源であるため、広く語られる機会は少ない。しかしLOW IQ 01との深い交流を思えば、バンド同士の信頼関係が結実した作品であることは間違いない。推測に過ぎないが、SCAFULL KINGのスカパンク解釈を通すことで、LOW IQ 01のストレートなメロディにさらに熱量を与えたのではないか。
トリビュートアルバムについて
SCAFULL KING自体も多くの後続バンドに影響を与えており、彼らを讃えるトリビュート盤が発売されているのは必然だろう。カバーの対象として選ばれること自体が、彼らの存在がいかにシーンで特別であったかを物語っている。
総評
SCAFULL KINGのカバーは、数こそ多くないが「選曲」と「再解釈」のバランスが絶妙である。ポップからファンク、スカ、パンクに至るまで、原曲の芯を壊さずに自らのカラーを強烈に刻み込む手腕は見事だ。とりわけFishboneのカバーは、彼らの音楽性の核を知るうえで欠かせない一曲といえる。入手困難な音源も含め、今後再発や音源化の機会があれば、より広くその魅力が再認識されるだろう。